2019年12月2日月曜日

227 告知から10年目に入・頑張った


227  告知から10年目に入る・頑張った

(一)夏バテと胃痛に悩む
  2019年の夏は、暑さと胃痛に悩まされた。暑さについては夏バテ気味で食欲がなく、ソーメンをよく食べていた。暑気払いに池波正太郎の「剣客商売」「鬼平犯科帳」を読んでなんとか暑さに耐えた。
 どうにも困ったのが胃に痛みである。友人の勧めで重い腰を上げ、716日に医者に行った。大変な混雑で「胃カメラ検査」の予約は824日になってしまった。
 胃が痛く、囲碁に行く気がわかず、結局11月下旬まで囲碁は休んでしまった。

(二)胃カメラを飲む
  ようやく824日がやってきた。胃カメラの日である。腕に麻酔注射、喉に麻酔のスプレーの噴霧の後、横になってすぐに寝たようだ。術中はまったく覚えていない。
  あとで義弟に聞くと、20年前は喉から管を通すのが苦しかったと言っていた。20年もたつと技術の進歩で苦しみもなく有り難いことである。
  2週間後、胃の内部の写真を見せられた。胃は赤く荒れているのがわかる。「びらん性胃炎」と言われた。胃の組織を採取した「生検」の結果からは悪性の病気は発見されなかった。ひと安心である。
  ただ、ヘリコバクターピロリ菌がいるため除菌治療をすることになった。この時出された除菌の薬と胃薬は昼に飲んで、すぐに胃の痛みがきえてしまった。薬とはすごいものだと驚いてしまった。
  10月の診断でピロリ菌がすべて無くなっているのが確認された。

(三)こまし君・逝く
  今年の夏は、もう一つ大変なことがあった。猫の「こまし君」が亡くなってしまったことだ。長寿で、人間でいえば120歳は超えていたかもしれない。
2003年に拾われて来て長く一緒にいただけに、何かと話題の多い猫であった。
  まえに書いたことがあるが「こまし君の冒険」という紙芝居は病気と戦っていた時に元気をもらったことを思い出す。「こまし君」本当にありがとう。

(四)PSAは期待していたより下がらず
  今回の薬を飲み始めて5ヶ月目に入る。12月15日のPSA(PSAにリンク)は0.798、ここ数ヶ月横ばい圏内にとどまっている。
  2010年に初めて注射と薬を飲んだ時は劇的に下がっただけに、今回は期待外れというのか、やや残念な気持ちである。あるいは薬とはしょせんこんなものかもしれない。

(五)告知から10年目、頑張ったね
  告知から10目に入った。よく頑張りました。家内には感謝、感謝です。
自分では10年目に入ったとき、「お酒を復活する」と決めていた。これから12月、飲む機会が増えるので楽しみです。バンザーイ
  家内には電動自転車をプレゼントすることにしました。重い食材を自転車で運ぶのは大変でした。ささやかなプレゼントですが感謝、感謝です。
 
  今、若干気になることは、食事をした後、胃がもたれる点です。食後一時間ほど静かにしてから動くようにしています。この薬の副作用の中に胸焼け、胃のもたれなどがあると報告されているようで、薬の副作用かもしれません。

ガンと戦う仲間より(2019.12.2)

一島拝

2019年6月15日土曜日

226 薬を変えて復活

226  薬を変えて復活(2019.6.15)

  告知から8年7ヶ月経過
88ヶ月目に入った。ときどき胃が痛む。前回、薬を飲むようになってから痛むようになった。と述べたが、どうも薬の影響だけではないようだ。若い頃から空腹時に胃が痛むことを繰り返していた。一時期胃の痛みは無かったが、ぶり返したようだ。
それ以外は、血圧は高いほうが120前後、低いほうが70前後、血液検査も中性脂肪値が若干高いこと、赤血球がやや貧血気味程度ではあるが問題はない。顔色もいいし、健康だと思う。ただ問題はPSAの数値である。

  中断していた薬が復活
PSA6月3日0.977であった。前回の410日0.617よりかなり上昇している。
410日の時点で、一時的に薬を中止した。理由として「薬が合わない可能性がある、一時的に薬を中止することでPSAが改善することもある。」という主治医の助言によるものであった。しかし、結果は、PSAが上振れしてしまった。
 そのため、薬を変えて復活することになった。今回飲む薬は「フルタミド錠125」、薬効、副作用は前に飲んでいた「ビカルタミドOD錠」と同じとみられる。

  食生活・基本は変わらないのだが
野菜ジュース+菜食玄米の食事は継続している。ただし、今年に入って玄米の代わりに「うどん」「全粒粉パン」などの穀類を週一回ぐらいの割合で摂っている。また、餃子や唐揚げなどをときどき摂っている。
 こうして食事がPSAに影響しているのかはわからないが、女房殿からは「以前のように厳格に食事制限をしますか」、と脅かされている。今回の薬の効果が出ないとすると食事制限を考えなければならないかもしれない。
 それにしても、5月に二回ほどインスタントラーメンを食べた。美味しかった。ラーメン好きの人間にとってたまらない味である。これを自重するのは辛い限りである。なんとか薬が効いてほしいものである。

  手術をした友人のPSA
私が告知を受けた同じころ、前立腺がん手術を受けた友人がいる。この友人は最近PSA0.3を超えてきて、医者から警告を受けていると聞かされた。PSA0.3というと随分低い数値のように私には思えるのだが、手術をした人はPSA0.3を超えると要注意なのだそうだ。
 この友人は手術後長い間、尿漏れに悩まされていて、手術をしたことを後悔していた。更に追い打ちをかけるように、今回のリバウンドである。
「がん」とどうやって上手に付き合っていくか、つくづく一筋縄ではいかない厄介な代物だけに難しい。できるだけ深刻に考えないで、気持ちを楽に共存していきたいと思う。

ガンと戦う仲間より
一島晃
2019年6