2023年11月18日土曜日

231  晩期がん告知から14年目に入る     

231 晩期ガン告知から14年目に入る(2023年10月)

 1.MRIを受診 
 2023年10月12日MRIを受診した。MRIというのは磁気共鳴画像診断といい、強力な磁力と電波のより臓器や血管を画像にする検査である。
  何やら難しく、近代的なもののように考えていましたが、実際はヘッドホンを付をつけてベッドに頭を固定したかと思ったら道路工事のような物凄い音がヘッドホンから鳴り響き、驚いた。初めのうちだけかと思ったら最後まで続き「終わりました」と言われたとき、これで終わりかとまた驚いた。 
 一時間ほどして診断結果が説明された。画像を見ながら「脳はきれいで全く問題がありません」「脳の周りの血管もきれいで問題ありません」と言われた。 結果報告があるまで、なんとなく不安があったが、これを聞いて気が抜けたような、安心したような、状況になった。  
 
2.言葉が出なくなった
  なぜ急にMRIを受信することになったかというと、この一週間ほど前に可愛がっていた猫が亡くなった。精神的にかなりのショックを受けていたようで、三日ほど微熱を出し寝込んでしまった。 
 そんな時、物を取ろうとした弾みで狭い所に挟まってしまい、立ち上がれなくなった。 家内に「どうしたの」と聞かれたが、「あのう・・・」「そのう・・・」意味不明の言葉しか出てこなかった。言葉がまとまらないのだ。 心配した家内が息子に連絡すると、「すぐにMRIを受診するように」強く言われてしまった。
  自分でも不安だったから、今通っている「みはま病院」で紹介状を書いてもらい、急遽MRIを受診することになった。 
 
3.シクラメンの鉢  
 病院から帰ってくると家内からは「本は声を出して読みなさい、脳と喉の刺激になるから」と言われ、息子からは「運動しなさい」と言われている。   
 言われた事はわかるんだけど、私としては、猫がいなくなったので部屋の中に何か欲しいと思った。そこで、昨年咲いていたシクラメンの種をまいてみた。残念ながら発芽はしなかった。
 やもなく花屋から六株のシクラメンを購入した。三株をベランダに、三株を室内に置いた。鉢は自分で作った。蜂蜜のボトルを半分に切って鉢らしき物を作ったが、うまくいかない、枯れてきたので慌ててベランダにうつした。 手作りの鉢は結局役に立たず、残念である。 
 
4.身の回りの整理   
 MRIを受診したり、晩期がん告知から14目に入ったり、来年二月には八十歳になることなどなど、これから何が起こるかわからないと思い、少しでも身の回りを整理したいと思った。 
 それにしても次から次に隠れていたものが出てくるものである。焦らずに、でも思い切って整理していきます。 
 最後になりましたがPSAについて触れておきます。2022年、2023年の二年間、計測しても「測定不可能」と表示されています。薬の効果があり、ということなのか。継続してもらいたいものです。


 ガンと戦う仲間より 
2023年11月16日 
 一島 晃

2022年3月19日土曜日

230 国難・立ち上がれ日本

230 国難・立ち上がれ日本(2022年3月)

 

  やむにやまれぬ大和魂

今回は、「晩期がんからの生還」とは違うテーマで書いてしまった。

 

あまりにも日本の現状がひどすぎて我慢ができなかった。

吉田松陰の詩に

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

 

というのがある。やむにやまれぬ気持ちで書いている。

バブル崩壊から30年「失われた30年」といわれている。日本人はこの間、完全に自信を失ったようだ。惰性にながされ、危機意識が極めて乏しい国民になってしまった。

 

 目を世界に転じれば、ロシアがウクライナを侵略している。これは戦争である。戦争は避けたいが、弱肉強食が世界の現実である。

 ウクライナは日本の未来の姿と見たい。

日本はとてつもない内憂外患に直面している。まさに危急存亡の秋である。

一人でも多くの人に、この現実に気付いてほしいと思い書いている。

 

  内憂・獅子身中の虫

まず内憂から見ていこう。これは「獅子身中の虫」、日本を内部から崩壊させる、きわめて厄介な相手である。いくつかある、

第一に中国共産党による日本侵略工作である。政治家、財界人、マスゴミ、

出版社、大学および学者、研究機関、あらゆる分野に中国共産党の工作員が浸透している

金に任せて日本国中の土地を買い漁っている。デモ隊を金でかき集め各地で

反対運動をしている。日本国中何でもありで、勝手に振舞っているとみなければならない。

手遅れかもしれないが、今手を打たなければ、日本は中国共産党の支配され

る国になってしまう。恐ろしいことだ。

 

第二は「自ら歴史を貶める日本人」である。捏造した嘘で日本人を貶めてき

た。朝日新聞がその典型である。反対の意見には大きな声で恫喝する。言論の自由が聞いてあきれる。

権威を背景とする大学教授も間違った歴史を、あたかも真実のように作り上

げ、日本中に拡散してきた。極めて悪質な存在だろう。

貶める日本人はこのほかにも沢山いるが、以下の書籍を参考にしてほしい。

「自ら歴史を貶める日本人」 西尾幹二著

「日本国紀」 百田尚樹著

「日本の敵」 櫻井よしこ著

 

第三はリーダー不在の日本である

政界は予見性もなく、判断力もない政治家が要職に就いている。恐ろしいこ

とだ。とても有事には対応しきれない政治家である。

 

官僚は事なかれ主義で、日本のために役に立たない。「失われた30年」は、

まさに財務省の政策判断の失敗か、あるいは意図的に行われたか(もし意図的とすると、徹底的に解明しなければならない)(「新・国債の真実」 高橋洋一著)

今の日本の官僚は失敗だらけだが、浄化する仕組みもないし、だれも責任を

取らない。これを指弾する政治家もいない。マスゴミは官庁の御用記者で外部から批判もできない。

 

獅子身中の虫はなかなか手ごわい。対して今我々にできることは限られている。

無能な二世政治家や反対だけを叫ぶリベラルと言われる政治家、そして親中国派と言われる政治家、いずれも日本のために役に立たない議員たちだ、選挙で落選させよう。

一方、今の日本が必要としているのは「腹の座ったリーダーである」強いリ

ーダーシップを持ち、あとで触れる有事にそなえた体制を作れるリーダーをバックアップしていきたい。

 

  外患・日本はまさに有事下

「ウクライナは将来の日本の姿だと先に述べた」

日本の周辺国には中国、ロシア、北朝鮮という専制国家・独裁国家が存在し、いずれも軍事大国で日本を恐喝している。

 

中国について見てみよう。中国はチベット自治区、内モンゴル自治区、新疆

ウイグル自治区で凄まじい人権弾圧を行っている。(「中国の暴虐」櫻井よしこ・楊逸・楊海英 共著)。

東南アジアの海洋では島の周辺を埋め立てて軍事要塞化し自国の領土だと

主張、近隣諸国との緊張を作っている。国際法違反との判決が出ているが、

全く無視している。

さらに、台湾、日本の尖閣諸島を中国の領土だと主張し、着々と軍備を拡充

し、軍事力で手に入れようとしている。安部元総理は「台湾有事は日本の有事」といっている。

日本国民は中国に攻められる覚悟をしなければならない。

 

尖閣諸島だけでなく、中国のミサイルは日本の原子力発電所、米軍基地、自衛隊基地に標準を合わせている。いつでも発射準備が出来ている。日本はこれらミサイルを迎撃する能力を持ち合わせていない。

 

座して待つわけにはいかない。ウクライナをとことん研究したい。

ウクライナは史上最強と言われてきたロシア軍の戦車部隊を撃破している。

歩兵が持つ対戦車ミサイルやドローンの投入によって戦車を撃破している、戦い方が変わったようだ。ゲームチェンジャーである。軍事大国と向き合うにはゲームチェンジャーを思い切って進めなければならない。高市早苗氏は「衛星」「サイバー」「電磁波」「無人機」などを列挙していた。

 

有事に備えて「国防力の強化」はもちろんだが、憲法改正、スパイ防止法、

経済安全保障、外国人の不動産取得制限、やるべき事が沢山ある。(「美しく、強く、成長する国へ」 高市早苗著)

 

  歴史に学ぼう・誇り高き日本

日本は今、国の内外で未曾有の国難に直面している。だからこそ日本人は目

を覚ませ!そして誇りをもって立ち上がり、行動を起こせと言いたい。

歴史を見てみよう。

明治維新は西洋列強から植民地化される国難に直面していた。東南アジアで植民地化を防いだのは、日本とタイだけであり、稀有のことだった。明治維新から40年でロシアに勝利し、ようやく列強と肩を並べるまでになった。

 

もう一つ、挙げておこう。太平洋戦争(大東亜戦争)の敗北と焦土からの復

興である。あの絶望的な状況の中から日本人は底力を発揮して、国難を克服、奇跡といわれる復興を成し遂げた。

 

日本人はネガティブな国民という人もいるが、それは違う。絶望的な状況に

なればなるほど日本人は底力を発揮し国難を克服してきた。災害の多い国土だからこそ先人から受け継がれたDNAに刻み込まれたのかもしれない。

この底力を今、発揮して活力ある輝ける日本を復活させたい。

大切なことは、国内だけに目を向けるのではなく、世界が日本を求めていると覚悟しよう。「国際社会で貢献できる国となろう」という目標に向かって勇気をもって足を踏み出す時である。

 

2022年3月19日

ガンと戦う仲間より

 

一島 晃 

229  くすりは害にも益にもなる(2022年3月18日)

 

229 薬は害にも益にもなる(2022年3月)

 

  薬疹はすごかった

薬疹とはすさまじいものである。2021年9月新しい薬を処方された。一週間ほど飲んだ後、全身に薬疹が噴出した。嘔吐の後、二日間は口内炎も加

わり、食欲は全くなく、便も出なかった。寝たきりであった。

痒かったのは、薬疹が出た最初の一日だけで、これは助かった。薬疹は結局四週間ほど続いた。

 こんな時、色々と考えてしまうものです。仮に「今後効く薬がなくなったら、どうなるのか、残された人生をどう生きるか」などと考えてしまった。

 

  薬の効果もすごかった

一方で、この薬は癌には効果があった。薬を飲む前のPSAは6.52(9

9日)だったが→0.14(1110日),0.02(12月28日)と激減していた。主治医も驚く効果だった。

 薬というのは薬疹のような害にもなるし、益にもなることを改めて認識させられた。

この後処方された薬の薬害は出なかったが、副作用として、体重が増えること、血圧が高くなることを薬剤師から指摘されていた。結局、血圧手帳を付ける羽目になってしまった。

 薬という異物を飲むのだから、体は色々反応してくるのだろう。これが正常のことと考えたい。

 

  三回目のワクチン接種

激しい薬疹の後だけに、三回目のワクチン接種には多少不安があった。ウイルスは

最近デルタ株からオミクロン株へ変異している。オミクロン株は感染力が強く、子供にも感染するようになり、子供から家庭内感染し、一挙に感染が拡大している。高齢者の死亡者も高いように見受けられる。

私の場合、三回目のワクチン接種は幸いなことに軽い筋肉痛が三日ほど続いただけですんだ。

 

mRNAワクチンの開発者、ハンガリー出身のカタリン・カリン女史に感謝したい。逆境のなか、40年にもわたり一貫してmRNAを研究しづけたことが今回のワクチン開発に間に合った。世界を救うワクチンの開発に頭が下がる。ありがとうございました。

 

  マスゴミは信用できない

昨年の薬疹の最中「生き方を変えよう」と考えて、テレビをあまり見なくなった。新聞はだいぶ前からやめている。

 これに替わって「YouTube」を見るようになった。この結果、マスゴミがいかに見るに堪えない内容、偏向、間違いだらけの情報を流しているかがわかってしまった。

日本はマスゴミに著しく汚染されている。近しい人と話してみて、そのことがよく分かった。日本は恐ろしいことになっている。(この事は、次の章で述べたい)

正しい情報を得るには、間違った情報を遮断すること、そして本を読むことしかないようだ。(参照 News Diet ロルフ・ドベリ著)

 

 

ガンと戦う仲間より

一島拝

2022年3

 

228 告知から10年目(2021年2月18日)

228 新しいスタート(20212月18日)

 

(一)告知から10年が経過

202011月、晩期がんの告知を受けて丸十年が経過した。

うれしい気持ちでいっぱいである。ただ、「武漢ウイルス」のこともあり、当日は静かにワンカップの日本酒を傾けながらうれしさをかみしめていた。

 少しずつではあるがPSAは上昇している。PSAにリンク

主治医は「少しずつ上昇しているのは、現在の薬が効いていない可能性がたかい、新しい薬にかえてみたらどうだろう」と提案してきた。

新しいタイプの薬は「効果があるが、自己免疫力が低下する」と聞いて、即断った。新薬によって自己免疫力が低下し、武漢ウイルスに罹患する、場合によっては命を落とす可能性があるわけで、自分としてはガンと付き合っている方を選んだ。

 もう一つ厄介な問題は、再び胃が痛むようになったことと、食欲が落ちていることである。二年前胃カメラの検査で「びらん性胃炎」と言われたことがある。前回と違う点は、食欲で、あまり食べたくないのである。それでいて体重は減っていないのは不思議である。

胃の検査に行くかどうか悩ましいところである。「武漢ウイルス」が猛威を振るっている現在、病院に行くのは気が進まない。

 

(二)来年は喜寿

喜寿は七十七歳、有り難いことである。よくぞここまでとほめてあげたい。

「武漢ウイルス」、「地球温暖化」、「中国共産党の拡張主義」、などなど明るい

話題は少ないが、「新しいスタート」ということで明るい話題を掲げてみた。

1、  ワクチンの開発で、人類が「武漢ウイルス」を克服した証として「東京オリンピック」が7月に開催される

2、  「失われた30年」が終わり、菅総理の日本再建計画が軌道に乗る

3、  海洋資源の開発により日本は資源大国となる。レア―メタルも中国の輸出規制を受けなくなる。(日本の海洋資源 佐々木剛 祥伝社新書)

4、  「天下三分の計」によってアメリカ・中国・日本の三か国が共存する(拓殖大学教授:石平)

 

(三)日本の再建計画

菅総理の日本再建計画について触れてみたい。「失われた30年」、日本人は必死に頑張ってきたが、頑張っても、頑張っても日本はよくならなかった。頑張り方が間違っていたからだ。

「日本人の勝算」デイビット・アトキンソン著の本を読んで感激した。著者は日本の問題点を指摘し、問題解決の手法を詳しく解説している。

この著者を師事しているのが菅総理で、内閣として問題解決の方法を実践している。色々と批判する人がいるが、先ずは実行することだと思う。日本の社会は、しがらみで身動きできない、先ずはこれをぶち壊し、かつ新しい挑戦が必要だと考えたい。

 

(四)人材

 菅総理一人では、日本の再生はできない。若い世代の人材が必要である。過去の歴史を見ると、大きな節目の時には優れた人材が輩出している。いま日本は大きな転換点に来ていると考えたい。

大東亜戦争の敗戦後、明治維新、安土桃山時代前後、など大きな節目には必ず優れた人材が輩出している。

 「武漢ウイルス」、「地球温暖化」など世界が大混乱になっている。グローバルな視野を持った人材が必要である。

 

ガンと戦う仲間より

イチシマ 

2019年12月2日月曜日

227 告知から10年目に入・頑張った


227  告知から10年目に入る・頑張った

(一)夏バテと胃痛に悩む
  2019年の夏は、暑さと胃痛に悩まされた。暑さについては夏バテ気味で食欲がなく、ソーメンをよく食べていた。暑気払いに池波正太郎の「剣客商売」「鬼平犯科帳」を読んでなんとか暑さに耐えた。
 どうにも困ったのが胃に痛みである。友人の勧めで重い腰を上げ、716日に医者に行った。大変な混雑で「胃カメラ検査」の予約は824日になってしまった。
 胃が痛く、囲碁に行く気がわかず、結局11月下旬まで囲碁は休んでしまった。

(二)胃カメラを飲む
  ようやく824日がやってきた。胃カメラの日である。腕に麻酔注射、喉に麻酔のスプレーの噴霧の後、横になってすぐに寝たようだ。術中はまったく覚えていない。
  あとで義弟に聞くと、20年前は喉から管を通すのが苦しかったと言っていた。20年もたつと技術の進歩で苦しみもなく有り難いことである。
  2週間後、胃の内部の写真を見せられた。胃は赤く荒れているのがわかる。「びらん性胃炎」と言われた。胃の組織を採取した「生検」の結果からは悪性の病気は発見されなかった。ひと安心である。
  ただ、ヘリコバクターピロリ菌がいるため除菌治療をすることになった。この時出された除菌の薬と胃薬は昼に飲んで、すぐに胃の痛みがきえてしまった。薬とはすごいものだと驚いてしまった。
  10月の診断でピロリ菌がすべて無くなっているのが確認された。

(三)こまし君・逝く
  今年の夏は、もう一つ大変なことがあった。猫の「こまし君」が亡くなってしまったことだ。長寿で、人間でいえば120歳は超えていたかもしれない。
2003年に拾われて来て長く一緒にいただけに、何かと話題の多い猫であった。
  まえに書いたことがあるが「こまし君の冒険」という紙芝居は病気と戦っていた時に元気をもらったことを思い出す。「こまし君」本当にありがとう。

(四)PSAは期待していたより下がらず
  今回の薬を飲み始めて5ヶ月目に入る。12月15日のPSA(PSAにリンク)は0.798、ここ数ヶ月横ばい圏内にとどまっている。
  2010年に初めて注射と薬を飲んだ時は劇的に下がっただけに、今回は期待外れというのか、やや残念な気持ちである。あるいは薬とはしょせんこんなものかもしれない。

(五)告知から10年目、頑張ったね
  告知から10目に入った。よく頑張りました。家内には感謝、感謝です。
自分では10年目に入ったとき、「お酒を復活する」と決めていた。これから12月、飲む機会が増えるので楽しみです。バンザーイ
  家内には電動自転車をプレゼントすることにしました。重い食材を自転車で運ぶのは大変でした。ささやかなプレゼントですが感謝、感謝です。
 
  今、若干気になることは、食事をした後、胃がもたれる点です。食後一時間ほど静かにしてから動くようにしています。この薬の副作用の中に胸焼け、胃のもたれなどがあると報告されているようで、薬の副作用かもしれません。

ガンと戦う仲間より(2019.12.2)

一島拝

2019年6月15日土曜日

226 薬を変えて復活

226  薬を変えて復活(2019.6.15)

  告知から8年7ヶ月経過
88ヶ月目に入った。ときどき胃が痛む。前回、薬を飲むようになってから痛むようになった。と述べたが、どうも薬の影響だけではないようだ。若い頃から空腹時に胃が痛むことを繰り返していた。一時期胃の痛みは無かったが、ぶり返したようだ。
それ以外は、血圧は高いほうが120前後、低いほうが70前後、血液検査も中性脂肪値が若干高いこと、赤血球がやや貧血気味程度ではあるが問題はない。顔色もいいし、健康だと思う。ただ問題はPSAの数値である。

  中断していた薬が復活
PSA6月3日0.977であった。前回の410日0.617よりかなり上昇している。
410日の時点で、一時的に薬を中止した。理由として「薬が合わない可能性がある、一時的に薬を中止することでPSAが改善することもある。」という主治医の助言によるものであった。しかし、結果は、PSAが上振れしてしまった。
 そのため、薬を変えて復活することになった。今回飲む薬は「フルタミド錠125」、薬効、副作用は前に飲んでいた「ビカルタミドOD錠」と同じとみられる。

  食生活・基本は変わらないのだが
野菜ジュース+菜食玄米の食事は継続している。ただし、今年に入って玄米の代わりに「うどん」「全粒粉パン」などの穀類を週一回ぐらいの割合で摂っている。また、餃子や唐揚げなどをときどき摂っている。
 こうして食事がPSAに影響しているのかはわからないが、女房殿からは「以前のように厳格に食事制限をしますか」、と脅かされている。今回の薬の効果が出ないとすると食事制限を考えなければならないかもしれない。
 それにしても、5月に二回ほどインスタントラーメンを食べた。美味しかった。ラーメン好きの人間にとってたまらない味である。これを自重するのは辛い限りである。なんとか薬が効いてほしいものである。

  手術をした友人のPSA
私が告知を受けた同じころ、前立腺がん手術を受けた友人がいる。この友人は最近PSA0.3を超えてきて、医者から警告を受けていると聞かされた。PSA0.3というと随分低い数値のように私には思えるのだが、手術をした人はPSA0.3を超えると要注意なのだそうだ。
 この友人は手術後長い間、尿漏れに悩まされていて、手術をしたことを後悔していた。更に追い打ちをかけるように、今回のリバウンドである。
「がん」とどうやって上手に付き合っていくか、つくづく一筋縄ではいかない厄介な代物だけに難しい。できるだけ深刻に考えないで、気持ちを楽に共存していきたいと思う。

ガンと戦う仲間より
一島晃
2019年6

2018年11月30日金曜日

225 本庶佑博士バンザイ(2018.11.30)


225 本庶佑博士バンザイ(2018.11.29)

  告知から九年目に入る
2018年11月で晩期がんの告知から九年目に入った。今年の3月から薬を飲むようになったが、PSAの検査数値はあまり変化がない。11月15日の検査では0.510と前回の0.468とあまり変化がなかった。しかし主治医は数値が下がらないことにご不満で、何やらよからぬことを考えている雰囲気があった。

  薬の副作用
3月から飲み始めた薬は「ビカルタミドOD錠」で前立腺ガンのホルモン療法に通常使われる薬である。効果効能については、①細胞の増殖をおさえる作用、②男性ホルモンの働きをおさえる作用があると報告されている。
ところで、この薬を飲みだしてから「胃」が時々痛むようになった。若い時から胃腸が弱く、「胃」が痛いときは「温めた牛乳」や「チーズ」を食べたり、胃薬(キャベジン)を飲んだりしていた。
「胃」の痛みは薬の副作用ではないか疑問に思い、会社が出している副作用の項目を調べてみた。副作用は広範囲にわたっていて、具体的に列挙している項目を数えてみると55もあった。体のほとんどの部位で副作用があるということなのだろう。あらためて、薬は飲みたくないと思ってしまった。

  生姜の効用
「胃」が痛むようになって、「干した生姜」をガムのように嚙むようにしている。これが「胃」の痛みを緩和してくれるので驚きである。
 生姜干は千切りにして3日ほど天日干しにして作る。咳、鼻水、微熱が出たときにすぐに一つまみ口に入れてガムのように嚙でいる。寒い朝ウオーキングに出かける前にひとつまみ口に入れて嚙みながら歩くようにしている。体がポカポカして寒さの中ではご機嫌である。
漢方薬の7割に生姜含まれていると聞く。生姜の優れた薬効の証明だと思う。
生姜干しで失敗したこともある。夏の暑い日、生姜の千切りを十分に乾燥させてタッパーウェアに保存していたところ、カビが生えて使い物にならなかった。夏は湿度が高く乾燥に適さないようだ。

今年の朗報は本庶佑博士の「ノーベル医学生理学賞」受賞である。
「がん免疫治療薬の発見」が認められたからである。従来の抗がん剤や免疫療法とは全く違う画期的なものである
普通、免疫細胞にはその働きが過剰になって体を傷つけたりしないように抑制する「免疫チェックポイント」というブレーキを持っている
がん細胞は免疫細胞に攻撃されるとこの「免疫チェックポイント」の信号を出し、免疫細胞にブレーキをかけて攻撃をおさえてしまう。がん細胞は生き残りのためにとんでもない機能をもっているのである。
本庶佑博士の発見は、「PD-1」というタンパク質=「免疫チェックポイント阻害剤」でがん細胞のブレーキ機能を無力化するという画期的なものである。
この治療薬はあらゆる種類のガンに効く可能性があること、効果が長続きすることなどこれまでの抗がん剤とは一線を画している。がんとの闘いが新しい時代を迎えているように思えてならない。
ただ本庶佑博士の指摘のように、このがん免疫療法は7割の人効果が認められているが残り3割の人には効果がなかった。今後の研究で効果が認められる比率が高まることを期待したい。

ガンと戦う仲間より(2018.11.29)
あきら拝