2018年11月30日金曜日

225 本庶佑博士バンザイ(2018.11.30)


225 本庶佑博士バンザイ(2018.11.29)

  告知から九年目に入る
2018年11月で晩期がんの告知から九年目に入った。今年の3月から薬を飲むようになったが、PSAの検査数値はあまり変化がない。11月15日の検査では0.510と前回の0.468とあまり変化がなかった。しかし主治医は数値が下がらないことにご不満で、何やらよからぬことを考えている雰囲気があった。

  薬の副作用
3月から飲み始めた薬は「ビカルタミドOD錠」で前立腺ガンのホルモン療法に通常使われる薬である。効果効能については、①細胞の増殖をおさえる作用、②男性ホルモンの働きをおさえる作用があると報告されている。
ところで、この薬を飲みだしてから「胃」が時々痛むようになった。若い時から胃腸が弱く、「胃」が痛いときは「温めた牛乳」や「チーズ」を食べたり、胃薬(キャベジン)を飲んだりしていた。
「胃」の痛みは薬の副作用ではないか疑問に思い、会社が出している副作用の項目を調べてみた。副作用は広範囲にわたっていて、具体的に列挙している項目を数えてみると55もあった。体のほとんどの部位で副作用があるということなのだろう。あらためて、薬は飲みたくないと思ってしまった。

  生姜の効用
「胃」が痛むようになって、「干した生姜」をガムのように嚙むようにしている。これが「胃」の痛みを緩和してくれるので驚きである。
 生姜干は千切りにして3日ほど天日干しにして作る。咳、鼻水、微熱が出たときにすぐに一つまみ口に入れてガムのように嚙でいる。寒い朝ウオーキングに出かける前にひとつまみ口に入れて嚙みながら歩くようにしている。体がポカポカして寒さの中ではご機嫌である。
漢方薬の7割に生姜含まれていると聞く。生姜の優れた薬効の証明だと思う。
生姜干しで失敗したこともある。夏の暑い日、生姜の千切りを十分に乾燥させてタッパーウェアに保存していたところ、カビが生えて使い物にならなかった。夏は湿度が高く乾燥に適さないようだ。

今年の朗報は本庶佑博士の「ノーベル医学生理学賞」受賞である。
「がん免疫治療薬の発見」が認められたからである。従来の抗がん剤や免疫療法とは全く違う画期的なものである
普通、免疫細胞にはその働きが過剰になって体を傷つけたりしないように抑制する「免疫チェックポイント」というブレーキを持っている
がん細胞は免疫細胞に攻撃されるとこの「免疫チェックポイント」の信号を出し、免疫細胞にブレーキをかけて攻撃をおさえてしまう。がん細胞は生き残りのためにとんでもない機能をもっているのである。
本庶佑博士の発見は、「PD-1」というタンパク質=「免疫チェックポイント阻害剤」でがん細胞のブレーキ機能を無力化するという画期的なものである。
この治療薬はあらゆる種類のガンに効く可能性があること、効果が長続きすることなどこれまでの抗がん剤とは一線を画している。がんとの闘いが新しい時代を迎えているように思えてならない。
ただ本庶佑博士の指摘のように、このがん免疫療法は7割の人効果が認められているが残り3割の人には効果がなかった。今後の研究で効果が認められる比率が高まることを期待したい。

ガンと戦う仲間より(2018.11.29)
あきら拝

0 件のコメント :

コメントを投稿