2018年1月1日月曜日

204 ガンと戦うぞー食事療法ー

204 ガンと戦うぞー食事療法ー (一)済陽式食事療法
 ガンと戦う「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」のステップは「食事療法」である。食事療法は『今あるガンが消えていく食事』(済陽高穂著)を全面的に実行した。ガンの痛みを抱え、崖っぷちに立たされている身としては、ほかに選択の余地はなかった。
済陽医師はこの本のなかで

前立腺ガンは食事療法が効果を示しやすい
晩期ガンには食事療法しかない

と書いている。この内容を見て、「今の自分にぴったり」 これでいこうと決めた。
済陽氏は外科医で、今までに4,000以上のがん患者の手術を手がけてきた。ところが手術後の生存率が意外に低いことをみて、食事療法を考えつかれた。以下、前掲書から引用してみよう。
「ガンは手術、放射線、抗がん剤という三大療法だけでは治しきれないのではないかという考えに至り、ガンの治療に食事療法を取り入れ、なんとその有効率は6割を越える」。
「乳ガン、前立腺ガン、リンパ腫といったガンの中でも食事療法が効果を示しめしやすいものについては70%~75%の有効率となっている」。「つまり再発を含む進行ガンでもきちんと食事療法をおこなっていけば6~7割が改善する」とあった。

この本を読んで「治らないといわれたガンが治っているではないか」。ガンと戦える希望がわいてきたのである。

(二)済陽式ガンの食事療法の基本方針
ポイントだけ触れると次のようになる

(1)積極的にふんだんに取り入れたい食品=新鮮な野菜・果物
一日ジュースで1.5リットル+野菜350~500グラム+果物
(2)適量をとる食品=卵(良質のもの一日一個)、ヨーグルト(一日350~500グラム)
(3)少量なら可の食品=白身魚、サケ、青魚、甲殻類、貝類、脂肪分の少ない鶏肉
(4)極力減らすもの=塩分、脂肪(油脂)
(5)禁止の食品(少なくとも半年から一年)=ウシ、ブタ、ヒツジなど四足歩行動物の肉(赤身・脂肪とも)
(6)喫煙は禁止、飲酒は少なくとも半年から一年は禁止

塩大好き人間にはきつかった。
覚悟をして始めた済陽式ガンの食事療法ではあったが、「限りなく無塩に近い食生活」は、塩分大好き人間からすれば、かなりきつい食生活であった。
初めのころは、味気ない食事に泣きが入りそうだったが、家内がいろいろ工夫してくれたことで、一カ月ほどすると無塩に近い食事に慣れ、野菜の持っている味を楽しめるようになった。

(三)玄米が食べられない
 玄米はすこぶる評判が悪い。私自身も玄米は固くて食べにくいと思っていた。これはほとんどの人が、玄米に対して持っているイメージではないだろうか。
食事療法を決意して玄米を食べ始めたが、イメージどおりに固くて閉口した。後でわかったのだが、これは玄米のせいではなく炊き方の問題だった。
玄米が硬くて悩んでいたとき、思い切って雑炊にしてみたら、たいへん美味しく食べられた、その後試行錯誤の末、玄米を十分にカラいりして、水を多めにして炊くようにしたことから、玄米が美味しく食べられるようになった。

(四)無農薬
 済陽式ガンの食事療法では、無農薬か、少なくとも低農薬の野菜・果物を選ぶのが基本とあった。しかし、近所に無農薬野菜を取り扱う店がなかった。この本では「よく水洗い、しばらく水につけてから使うと、残留農薬を減らすのに役にたつ」とあったのでこれに従った。

(五)なぜ食事療法が続いたのか
 食事療法がなぜ続けられたのか。それは、他に治療法がなく、絶体絶命だったからだ。食事療法しかないので、これでいこうと心を決めていたのである。それと、家内が一緒に食事療法と同じ食事に切り替え、いろいろと美味しく食べられるように工夫してくれたことが大きかった。自分だけ一人で玄米をぼそぼそ食べていたら、今まで続いていたかわからない。今ではお腹がすいて毎日美味しく食べられるようになった。ありがたいことである。
 私の場合、最悪の状況にあったから済陽式食事療法よりさらに厳格に食事療法を実施したが、もう少し気楽に日本で昔から実施されている「まごわやさしい」(マメ、ゴマ、ワカメ=海藻、野菜、サシミ=魚、シイタケ=キノコ、イモ=芋)食事といった乗りのりでいいのかもしれない。

(六)食事療法に挑戦しよう
「塩なし、肉なし、魚なし、油・甘いものなくして、酒・タバコ厳禁」の食事です、と友達に話すと、自分にはできないと返事が返ってくる。みんな口には出さないが「まずそう」と思っている。友達だけでなく子供たち、親戚の全員がそう思っているのがわかった。
 私も泣きが入ったのは先に触れた。しかし一ヶ月続けると植物の本当の味がわかってきて、この食事が楽しくなる。挑戦するだけの価値があると私は断言したい。

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