2018年1月1日月曜日

217 気力と体力と~パソコン奮戦記

217 気力と体力と~パソコン奮戦記  (一)四年目の春
 2014年4月、3ヶ月検診は何事もなく経過した。闘病生活四年目の春である。歩く時間が延びたことは前回のブログで触れたが、これによって今まで気がつかなかったことが目に入ってきた。
 紅白の梅の花に始まり、カワズ桜、杏子、はくもくれん、こぶし、寒緋桜、彼岸桜、そして大島桜とソメイヨシノと続いている。
 低木でもまっしろな雪柳の花、レンギョウの黄色い花。世の中は花であふれているように感じる。
こぶしの街路樹が植えられている道も発見した。青い空に白いこぶしの花が生えて美しい。思わず「北国の春」(千昌夫)を口ずさんでしまった。
 この一年間を振り返ると確実に「気力と体力」が回復しているのがわかる。具体的に触れると一年前、新しいブログを作ろうという気持ちになった。
 きっかけは、これまでの「アキラめないー私のガン闘病記」を追加編集していくうちに三つの章が見られなくなってしまった。このブログは長男に作ってもらったが、長男も直すことができなかった
 そこで新しいブログを作ってみようという気持がわいてきたのである。今まではとても起きなかった気持ちであった。

(二)解体新書
 無謀にも決心してみたものの、「ブログを作る」ことががどんなものかまったくわからないではじめたわけである。
 まず、単語がわからない。サーバー、ブロバイダー、ドメイン、HTML、CSS。まず入り口からわからない。
 次にブログはHTMLという言語で書かれている。これを見たとき絶望してしまった。
まるで「解体新書」をはじめた杉田玄白、前野良沢みたいなものである。書かれていることがまるでわからない、どこから手をつけていいのかもまるでわからない。
 この段階ではほとんど絶望的であった。でもやっぱり新しいブログを作りたいという一心で、、もう一度気を取り直し、インターネットで「ホームページを作る簡単作成講座」というのを見つけ、何回も何回も繰り返して読んでみた。わからない単語も一字ずつインターネットで調べていった。
 これと平行して日本語の文章のほうも作りこんでいった。「アキラめない」を生かしながら、より読みやすくするように心がけた。
 文章の構成、図表、HTML,CSS、基本となる素材がそろったところで長男に見てもらった。HTMLの修正とGOOGLに接続するところまではやってもらった。
これで新しく作ったブログ、「晩期ガンからの生還ー私のガン闘病記」がインターネットで見られる最低条件が整ったことになった。

 文章の貼り付け、図表の貼り付け、文字の大きさの変更、リンクの張り方などをインターネットで調べながら、あるいは長男に聞きながら悪戦苦闘のなかで進めていった。
 どうしても図表がきれいにならない。そこでインターネットで「Irfan」という画像ソフトが紹介されていたのでこれをダウンロードしたが画像はきれいにならなかった。ダウンロードの過程でダウンロードのやり方がよくわからない。ついついボタンをいくつか押してしまった。

(三)無料ソフトに気をつけろ
 「 Irfan」をダウンロードした後、パソコンが著しく遅くなってしまった。画面が時に予期しない画面が出てきてしまう、あるいは画面が変わってしまう(乗っ取られる)。これには大いに悩まされた。    無料ソフトをダウンロードするときに、詐欺ソフトがくっついていて一緒にダウンロードしてしまったようだ。当初は原因がわからず、インターネットで調べたところ詐欺ソフトなどが問題だということがわかってきた。
 パソコンのソフトを一つ一つインターネットで調べ、怪しいソフトは削除していった。なかなか削除できないものもあった。時間がかかったがすべて削除することができた。無料ソフトはよほど注意深く取り扱わないと、トラブルも一緒に抱え込むことになる。
 
 いくつかのトラブルがあったが何とかクリアーすることができた。新しいブログについては、まだまだ直したいところがある。たとえば、①字が大きくならない、②画像がきれいにならない、③新しいブログを追加するとき前に設定したリンクが崩れてしまう、などなどがある。ただブログが書かれている前半の文(HTML)を見ても皆目わからない。これ以上いじるとまた見られなくなるのではないかと不安に思い、この段階で一般公開することにした。現在の私の知識ではここまでが限度のようである。

(四)WindowsXPの4月6日問題
 パソコン奮戦記の次の問題は、マイクロソフト社が古いパソコンソフトをサポートしなくなるということである。4月6日と報道されているが、サポートしなくなると具体的にどういう問題が起こるのかはよくわからない。ただ私の使っているパソコンはその対象になっている。新しいパソコンを購入することを検討したが、家内のパソコンがあまり使ってないようなので間借りさせてもらうことにした。一台のパソコンをアカウントを別にして二人で使えるようにしたのである。
 パソコンはWindows7である。仕様が違うので簡単なことでもよくわからない。ここでもわからないことだらけで試行錯誤の繰り返しであった。ここまでくると、もし不具合で動かなくなくなったらはじめからインストールすると覚悟を決めた。開き直りである。
 パソコンを変えるにあたってはメールアドレスも変更した。これはなかなか厄介であった。この問題はまだ継続しているが大きな山は越えたようだ。

(五)古希でも挑戦できる
 今年の春、古希の誕生日を迎えることができた。四年前晩期ガンを告知されたとき「古希」という言葉すら頭に浮かばなかった。
 「人生七十古来稀なり」(杜甫)(人の一生は短いもので、七十歳まで生きる者は昔から少ない)
(426 ノルディックウオーク)

 昔と比べて現代は寿命が延びている。ただこれは他人の話で、私の場合、一度は晩期ガンであきらめかけた命であった。その後の回復で頂いた命とおもい、感謝してパソコンに挑戦してみた。試行錯誤の繰り返しであったが曲がりなりにも「新しいブログ」を作ることができた。「七十にして挑戦」、年齢のハンディキャップはあったが挑戦してみるものである。

(2014年4月22日 記) 

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