2018年1月1日月曜日

219 五年生存を達成~新たな五年に挑戦

219 五年生存を達成~新たな五年に挑戦 (一)五年生存を達成 ガンが発覚して五年が経過した。五年生存率といわれるように一つの区切りを超えた。大変嬉しいことである。
五年前、晩期ガンと告知され、全身に痛みが走り、歩くのも、寝るのも大変だったことを思い出す。
医者からはガンの三大療法(手術、放射線、抗ガン剤)は使えない状況だといわれた。
「痛みがひどくなったらモルヒネがありますから」
という説明を聞きながら絶望的な崖っぷちに立たされていたことを思い出す。
おそらく、多くの晩期ガン患者が直面する状況であろう。
そして多くの人が肩を落とし落ち込んでしまうと聞く。

でも、私はそんな状況から立ち直っている。今は.痛みもなく健常者と変わらない生活をしている。
ぜひ晩期ガン患者の方は希望を持ってほしいと願っている。私の経験はほんの一例に過ぎないが、多くの人が晩期ガンをいろいろなやり方で克服している事実を知ってほしい。


(二)検査数値はすこしづづ上昇

もちろん、ガンとの闘いは一筋縄ではいかない、試行錯誤である。前章で触れたように四年目にはいった時、PSAは0.010 と検知できる数値になった。それまでの三年間は0.008未満 といって検知不可能な数値だった。ガン患者なら誰もが懸念するリバウンドである。だから少しがっかりしたわけである。
三ヶ月に一回定期健診を受けているが、直近九月の検診では0.027 とまたわずかに上昇が続いている。(300 PSAの推移参照)
主治医は検出された数値は微々たるものだが数値が右上がりを続け、二年でほぼ倍になっている点を気にしていた。


(三)一日断食やるぞ

定期健診の数値が二回連続上昇したのを受けて、今までやっていなかった自己免疫力を高める方法を考えてみた。
すぐに頭に浮かんだのは「断食」であった。家内も同じことを考えていたみたいで、すぐに実施することしした。病気をしてから体にいいことはすぐに実行するのが我が家の決まりである。

断食は日曜日と決めた。
朝は野菜果物のムース500ccとサプリメント。夕方に朝と同じ野菜果物のムース500ccとサプリメント。
いつものようにラジオ体操のあとは朝のウオーキング。昼はNHKの「囲碁講座」、風呂に入る。水分はこまめに補給している。
翌日の朝が楽しみである。玄米のお粥、卵が入っていたり、サツマイモが入っていたり、鰹節をふりかけたりと適当であるがどれを食べてもおいしく感じる。これは至福のときである。

断食の効果についてはいろんな人は述べれいる。(以下「食べない人は病気にならない」山田豊文著から抜粋)
古くは、釈迦、キリストが病気を治すには断食といっている。
断食によって休んだ消化器系の働きが高まり、腸内環境が整い免疫力が高まる。食べることをいったん止めれば体内のすべての組織や器官にエネルギーがみなぎり自然治癒力が高まり、痛んだ細胞の修復や再生が活発に行われる。

断食の朝と夕方は「野菜ジュース(ムース)とサプリメント」を摂っている。これは野菜果物の酵素とビタミン、ミネラル、およびサプイメントのビタミン、サプリメントによって細胞の修復や再生を助けるからである。この方法は多くのガン・クリニックで採用されている。

野生の動物は怪我をしたり病気になると食事も取らずにじっとうずくまって治してしまう。自然に備わった自然治癒力というのはすごいものである。
先日TVで、動物園のライオンの一週間のメニューには一日だけ×印がある。その日は狩に失敗して食べ物がない日だそうだ。この空腹によって野生動物の活力を忘れないようにしているそうである。
人間も時に「断食」によって自然に備わった自然治癒力を呼び覚ましたいものである。


(四)新たな五年に挑戦

今までの五年間、前半の二年間はかなり勉強した。ガンと闘いをどうするか試行錯誤の時期であった。そんななかで、
「あせらず、怖がらず、ぼちぼち行こう」(中山武さん)
「元気に、楽しく、感謝し、幸せを感じながら生きよう。ガンになったらぼちぼち治していこうや、ガンちゃん!」(伊藤勇さん)
ガンを克服してきた先人たちの言葉に出会い、ガンは治る病気だとわかって生き方が変わった。

さて、これからの「新たな五年間」はある意味経験してきた道であるが、ガンとの共存は何が出てくるかわからない。そんな時は先人たちの言葉を思い出していくつもりである。

ところで、最近読んだ本で考えさせられる本が二冊あった。「新たな五年間」にも関係してくる本であろう。

一冊目は、「寄生虫なき病」(モイゼス・ベラスケス=マノフ著)
この本は非常の恐ろしい本で、すでに始まっている近未来を予測している本である。
最近、感染症(ハシカ、おたふく風邪、結核、A型肝炎)が減少するにつれ、免疫関連疾患(喘息、Ⅰ型糖尿病、多発性硬化症、クローン病)が急増している。グラフを描くときれいな逆相関がみられる。
免疫系疾患というのは免疫系の原因不明の暴走をいい、「アレルギー疾患」と「自己免疫疾患」がある。
「アレルギー疾患」(スギ花粉、チリダニ、食物アレルギー、喘息)は無害なアレル源物質に対する免疫系の過剰反応
「自己免疫疾患」(炎症性腸疾患(=クローン病)膠原病)は自己の組織を免疫系がなぜか攻撃してしまう。

著者は「何百万年ものあいだ共存するうちに人間の免疫系は寄生虫(細菌、ウイルスを含めた寄生生物)の存在に順応し、さらにはそれに依存するようにさえなってしまった。だから20世紀になって寄生虫が突然消えてしまったことで免疫系がバランスを、失ってしまった」
「免疫系は本来、微生物や寄生虫がうようよしている不潔な環境に立ち向かうために進化してきた。本来立ち向かうべき環境に出会えないことで免疫系は混乱し、免疫系の制御機能を阻害してしまった」
そして「この内なる生態系の崩壊こそ現代の難病の根本原因である」と結論づけている。
著者は自らも自己免疫疾患を患らい、ついには自ら寄生虫を腸内に感染させる治療法に挑んでいる。

恐るべき時代を迎えようとしていると私は戦慄を覚えてならない。厚生労働省、医師、製薬会社の関係者はぜひ読んでもらいたい本である。抗生物質を使えば大丈夫という時代は過ぎた。
これからの人類は「寄生生物との共存」という困難な課題に挑まなければならないだろう。この困難な課題に「ガンとの共存」も加えてもらいたいものである。

もう一冊の本は、「脳は奇跡を起こす」(ノーマン・ドイジ著)である。
この本は、「脳機能は使わなければ失われる。85歳でアルツハイマー病にかかる確率は47%である。加齢により脳内の物理的、科学的変化を阻止しようとして薬が処方されるが薬の効果は4から6ヶ月しか持たない。脳は使わなければだんだんと萎縮している。
著者は、年を取ってから外国語を学ぶことは、脳の記憶力を向上させ維持するのに最も適した方法である。集中しなければならないし(脳の)可塑性のコントロールシステムのスイッチが入る。」と書いている
そして、「高い集中力を必要とすることならなんでもいい」。とも書いている。

ということは、私はこれからもっと脳を使かえば「ボケなくてすむ」ということか?、頑張ろう!
「ヘボ碁」をもっとまじめに学ぶことにしよう。
とはいってもNHKの「囲碁講座」はいつも睡眠学習になってしまう。困ったことだ。

0 件のコメント :

コメントを投稿