2018年1月1日月曜日

218 ガン発覚から四年経過~リバウンド

218 ガン発覚から四年経過~リバウンド 晩期ガン発覚から四年が経過した。2014年12月、3ヶ月検診はPSAが0.010となった。約三年ぶりに計測可能な数値になったのである。  主治医は数値がきわめて微量であり心配ないといっていた。それでも約3年間PSAが0.008未満、つまり計測不可能な状況を維持してきたのであるから、ちょっと残念な気持ちである。  
 メールで知り合った前立腺ガンの仲間の中ではPSAが0.008未満を長らく維持していながらリバウンドしているケースが時々見られる。それだけガンは厄介な代物である。
PSAの推移


ところで検査結果の数値に変化があったが、体調は順調である。顔色もつやがあって健康体の顔である。 朝起きて、冷水摩擦、テレビ体操と柔軟体操、ノルディックウオーキングと結構忙しく過している。人混みの多いところは避けて風邪などうつらないようにも気を使っている。免疫力が落ちることはできるだけ避けたいのである。  
 それでも3ヶ月に一遍は検査のために病院にいかなければならない。病院の混雑は加速しているようだ。同じ時間に家を出ても診察の順番はずいぶんと遅くなっている。それだけ高齢者が増えてきたということであろうか。

  (二)颯爽と歩こう  
 ノルディクウオーキングを始めてから背筋をまっすぐにして颯爽と歩くように心がけている。病気をしてから三回も転倒しているから転倒しないように心がけているのだが、年齢を重ねた人の歩き方を見ていると前かがみで、地面を覗き込むような姿勢で歩いている人が多い。見ていてあまり格好のいいものでははい。
 そこで自分だけは格好良く背筋を真っ直ぐにして颯爽と歩くようにしている。朝の太陽を浴びながら颯爽と歩いていると、気分もさわやかになり歩くのが楽しくなる。ちょっとしたことで人の気持ちは変わるものである。  この颯爽とした歩き方は荻原健二がテレビで模範としていた歩き方をまねたものである。(荻原健二 ノルディックスキー総合でオリンピック・ゴールドメダリスト)

  (三)妖精達の径   
 もう一つ歩きながらの楽しみは、道なりに変化する景色を楽しめるからである。私が住むところは埋立地で高速道路の脇に緩衝林がある。高速道路と反対側には学校のグラウンドがあり、きれいに刈り取られた芝生が緩衝林に接続している。この緩衝林の中を私は勝手に散歩道にしている。
 私が歩いている緩衝林は一般道路で三つに分かれているが、それぞれに特徴があり私は次のように名づけている。
 「意地悪な妖精達の途」
 「妖精舞踏会の途」
 「妖精お城の石畳の途」

「意地悪な妖精達の途」は、木の根っこが飛び出している非常に歩きにくいところだ。埋立地で根っ子が地面深く伸びるのでなく横に伸びているためである。木漏れ日の林の中は幻想的でつい見とれてしまいたくなるが、景色に気をとられているとけつまずきやすい。けつまずくと、意地悪な妖精達が喜んでいる?。そんな雰囲気の場所である。

「妖精舞踏会の途」は、ぽっかりと日が差し込む場所がある。日差しが差し込んだ円形の場所は木の葉っぱが太陽に輝き、妖精達が踊っているような幻想的な美しい広場である。

「妖精お城の石畳の途」は偶然林の中で石畳を見つけた。枯葉と泥に埋もれていた敷石を偶然見つけたとき、何か古墳を発見したような興奮を覚えた。枯葉と泥を少しどかして見ると、飛び飛びだった敷石がつながり、そこに敷石の途が現れたのである。これはお城につながる石畳に違いない。勝手に想像を働かせている。

(四)自然との共存・ガンとの共存
 妖精の途には、自然があふれている。くもの巣、やぶ蚊の群れ、毛虫、小鳥たちのさえずり、カラスの驚かす声、木の枝は伸び放題、枯葉は途を覆っている。ここは生き物たちの世界で人間は邪魔をしてはいけないのだろう。美しい自然と共存できればこんな素晴らしいことはない。
 ところがなかなかそうはいかない、東京代々木公園でデング熱が発生したとき、蚊を退治するために殺虫剤がまかれた。私の住むマンションでも年に数回殺虫剤がまかれる、毛虫対策である。安易に殺虫剤をまくことは生態系を破壊する。
 蝶やせみ、すずめがえらく少なくなったように感じる今日この頃である。「沈黙の春」(レイチェル・カーソン著)を思い浮かべてしまう。
 「自然との共存」と同じように「ガンとの共存」もなかなか難しい。 今年九月、前立腺ガンの新しい抗がん剤を使用した患者の5人が亡くなったときく。ガンの三大治療法は確実に進歩しているがまだまだガンを撲滅する有効な手段とはいえないようだ。三大治療法はこれはこれで大切なことだと思うが、ガンとの共存という道もあっていいのではないだろうか。
 世界にはガンの発症率が 極めて低い場所があるという。ガンと共存していくためにはこれらの地域でどんな食事をしているのか、国を挙げて研究する必要があるとおもう。  ガンに罹患しても食事療法の有効性が証明されればガンと共存が選択できることになり、多くの人々を救うことにならないだろうか。
  私は晩期ガンであったからガンの三大治療法は使えなかった。そのかわり食事療法でガンとの共存をしてきた。今回の検査でPSAが0.010と微量だが検出されたわけだが、これからも食事療法でガンと、どう共存していくか報告していきたい。
(2014.12.26記)

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