2018年1月1日月曜日

220 あらすじ~五年の歳月

ガン発覚から五年が経過したとき、友人から今までの経緯をまとめてみないか、という誘いを受けた。
いままで「闘病記」は19回発表してきたが、だいぶ長くなった。ここいらで中締めとして「あらすじ~五年の歳月」をまとめてみようと思った。講演形式で20分ぐらいとした。私が述べたいことはあらかた入っていると思う。

みなさん、こんにちは。一島 アキラと申します。
これから「晩期ガンからの生還」・アキラめない私のガン闘病記」を話します。大雑把に四つのポイントに分けて話します。

(一) 絶望的な断崖絶壁に立たされていた
(二) ガンと闘うぞ「ホップ・ステップ・ジャンプ」
(三) 自然の恵み「植物の驚くべき力」
(四) 「アキラめない」

私は、前立腺ガンでしたが、ほかのガンの方にも参考になる話だと思います。「ガンと闘う戦友」として参考にしていただければ幸いです。
前立腺ガンの主要マーカー(PSAの推移)


(一) 絶望的な断崖絶壁に立たされていた

いま私は、普通の方と変わらない生活をしていますが、五年前は大変でした。
私のガンが発覚したとき、すでに全身に転移していました。すぐに転移していたところが痛みだし
歩くのも家内の肩につかまり、寝るときは痛くて背中にクッションを置いて斜めになって寝ていました。足が冷たくて寝られない状況も続きました。

主治医は「ガンが全身に転移している「晩期ガン」で、ガンの三大療法つまり手術、放射線、抗ガン剤が使えない。ただし前立腺ガンは特殊なガンで男性ホルモンがないと生きられない。そこで、ホルモン療法でいきましょう」、といわれたのです。
ところが続きがあって、注意事項として「ホルモン療法」は人よっては、1年~4年で効果がなくなり、その後はガンの増殖をとめられないという指摘があったのです。ホルモン療法も万能ではないのです。

後で知ったことですが、前立腺ガンは早期発見の場合、治癒率が高いのですが、私のように全身に転移した晩期ガンの五年生存率は29%と大きく低下するのです。
ガンの三大療法が使えない、ホルモン療法もいつ効果がなくなるかわからない。痛みがひどくなるなか、先が見えない絶望的な断崖絶壁に立たされていたのです。
そして、そこから手探りのガンとの闘いが始まったのです。

(二) ガンと闘うぞ「ホップ・ステップ・ジャンプ」

絶望的状況の中で、なんとしても痛みを軽減したい、できればガンを克服したい気持ちが強くなったのです。
そんななかで、命を救った本との出会いがあります。三つだけあげますと
その一つは、済陽高穂医師の「今あるガンが消えていく食事」
その一つは、橋本豪医師の「ガンを自分で治した医師の「ガン治し」本気塾」
そしてもう一つは、安保徹先生の「免疫」に関する本です。
このほか沢山の本の中からガンに克、「ホップ・スッテップ・ジャンプ」をみつけたました。

ホップは「ジュース療法」
ステップは「食事療法」
ジャンプは「セルフ治療」
です。

ジュース療法は、一日3000ccを基本とし、多いときで4000ccを超えて飲んでいました。これは、並みの量ではありません。

食事療法は 「塩なし、肉なし、魚なし、油なし、砂糖なし、酒・タバコ厳禁」 徹底的におこないました。これを人に話しますと ほとんどの人が「私には出来ない」といいます。でも私は断崖絶壁に立たされていてほかの選択肢がなかったのです。
食事療法の原則は、「玄米」プラス「マゴワヤサシイ」、という昔からある食事です。
私が美味しいと思う食事はガンも好きな食事です。ですからガンを食事療法で兵糧攻めにしたのです。

セルフ治療は自律神経のバランス、およびイメージトレーニングです。
イメージトレーニングを補足しましょう。まえに食事療法のところで「ガンを兵糧攻めにする」と話しました。これをイメージしてみてください。私だったら兵糧攻めでガンがどんどん小さくなったとイメージします。ガンがどんどん小さくなった、ガンがどんどん小さくなったと声にも出します。うれしいですね。
イメージトレーニングは、いつでも、どこでもできます。しかもただです。

このように、ガンとの闘いはあらゆるものを動員して総合的に戦わなくてはならないのです。一つだけではダメです。その司令官は自分自身です。橋本医師は「自分の主治医は自分」と述べています。これはいただきのフレーズですぐに私も「自分の主治医は自分」と決めました。

「ホップ・ステップ・ジャンプ」の成果には驚かされました。
ガンとの闘いの経緯を述べますと、絶望的だった検査数値が一年四ヶ月で計測できなくなりました。ガンが休眠状態に入ったのです。主治医はこの結果に驚いていました。
この状況が約三年弱続いた後、四年目に入ったところで、ほんのわずかですが再び検査数値が計測されるようになりました。リバウンドですね。ガンは一筋縄ではいかないものです。少しがっかりしましたがあわてません。今までの経験を生かして対応しています。詳しくはいずれブログでお知らせいたします。

(三) 自然の恵み「植物の驚くべき力」

私のガンとの戦いは原則「ゲルソン療法」です。
ゲルソン博士は「病気の原因は栄養バランスの崩れにあり、過剰に摂っている食事を修正し、野菜・果物を沢山摂ることで現代人の崩れた栄養バランスを回復する」という考え方です。

植物には驚くべき力があります。植物はビタミン・ミネラルだけではありません。ビタミン・ミネラル以外で植物のよく知られている栄養素は、赤ワインのポリフェノール、トマトのリコペン、大豆のイソフラボン、ゴマのセサミンなどよく知られていますがですが、近年次々と新しい栄養素が発見され、その数10,000を超えてきています。それらは植物の持ついまだ分類されていない栄養素として「ファイトケミカル」あるいは「ファイトニュートリション」といわれているものです。その中にガンと闘うファイトケミカルがあるのです。たとえば

・抗酸化作用を持つファイトケミカル
・免疫力を高めるファイトケミカル
・抗ガン作用を持つファイトケミカル

ありがたいことに、つぎつぎに注目すべきファイトケミカルが発見されているのです。
しかもごくごくありふれた野菜・果物の中に重要なファイトケミカルが見つかっているのです。決して値段の高い野菜・果物ではない点に注目していただきたいのです。
安くて、身近で手に入り、ガンに効果が認められている植物の力を利用しない手はないのです。

ところで、残念なことに日本では野菜の消費量が減少しています。因果関係はまだわかりませんが、反対に増加しているのが、ガンを含む生活習慣病です。日本人はいま、健康な体を作るために「野菜の力」を使って食生活を改善しなければならない重要な岐路に立たされている」と私は考えます。このことは、自分が病気になって特に感じている点です。

(四) 「アキラめない」

ガンは人によって違います。他人が治ったから自分も同じ方法でガンが治ると考えるほどガンは簡単ではないのです。
一方で、私はガンになってからいろいろの人の闘病記を読みました。そして多くの人がいろいろな手段でガンを克服している事実も知りました。ガンは簡単ではないが「共存できる病気」だと理解したのです。

みなさんが、いろいろな人の経験談を読まれ、そして、自分ならどうしたいのか決めてください。他人が決めることではありません。自分の人生ですから自分で決めるのです。
私は「アキラめない」と決めたのです。「アキラめない」と決めたことで、体の中から力が湧いてきたし、偶然も味方してくれました。そしてやるからには徹底しました。

なお、亡くなった人の「闘病記」は読んではいけません。いま必要なのは、静に死ぬイメージでなく、生きることに意識を集中することなのです。

「そうはいっても」、といわれる方が多いと思います。「晩期ガンと告知」されたとき私の頭のなかは真っ白になりました。多くの「晩期ガン」の人も私と同じでしょう。そして絶望のどん底に落ち希望を失っていると聞きます。でも決して「アキラめない」でください。

インターネットで
「アキラめない」を検索してください。一番上に出ています、
その下に「晩期ガンからの生還」があります。この二つは私のブログです。「アキラめない」を追加更新しているうちに更新が出来なくなっためです、そこで読みやすく編集して「晩期ガンからの生還」に切り替えました。ぜひ開いてみてください。
「晩期ガン」の告知からの五年間の記録です。沢山のヒントがあるはずです。

繰り返しますが、ガンと闘いは決して「アキラ」めてはいけません。
「ガンと闘う仲間」としてご一緒に頑張りましょう。

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