2018年1月1日月曜日

214 ガン発覚から3年経過

214 ガン発覚から3年経過 (一)ガンを侮ってはいけない
 ガンとの付き合いも3年になる。長いようで短い時間であった。2012年1月以降、ガンのマーカーであるPSAは0.008未満を維持している。この22ヶ月間、ガンの活動は停止しているのである。これだけガンの活動が停止しているのであれば、ガンは「自然退縮」してしまったのではないかという人がいる。
 しかし残念ながら相手はガンである、そうは簡単にはいかないのである。私の知人にPSAが0.008未満を維持していた人がいた。この友人が二年経過したあと、リバウンドしたのである。ホルモン療法が効かなくなったのである。
 前立腺ガンは特殊なガンでホルモン療法が素晴らしい効果を示す。しかしホルモン療法を始めるとき、医師から「人によって違いがあるが1から4年経過するとホルモン療法が効かなくなる人もいる」という説明を受けていたはずである。薬の限界についても認識していたはずである。
ところがいざリバウンドが現実になって見ると、その落胆、衝撃は想像以上に大きいのである。ガンを侮ってはいけない。

(二)偶然も味方にしよう
 私は晩期ガンであったから、ホルモン療法を始めるにあたって3章から5章にかけて「ホップ、ステップ、ジャン」で述べたように、「ホルモン療法という薬」だけでなく、あらゆる手段によって身体の持っている「自己免疫力」を高めてきた。
あとで思い返して見ると、いくつかの偶然があったことも事実であった。
(1) ホルモン注射の翌日、肺炎で39度の高熱を発したこと
(2) 高熱によって食事が3日ほど摂れなかったこと
(3) 替わりに4500ccの大量のジュースを飲んだこと

「ガンが高熱に弱い」ことは知られている。肺炎による高熱は少なからずガンに有効だったと考えたい。また食事が摂れなかったことによって結果として「ガンを秤量攻めにできた」、さらに大量のジュースによって「ガン対する攻撃用の武器を補給し続ける」ことができた。偶然を味方にできたことは幸運であった。
PSAの数値だけから見るとわずか一ヶ月でガンの活動が88%減少したことになる(PSA786→97)。さらに大量のジュース(3800-3400cc)を摂ることによって四ヵ月後PSAは2.5と健常者の水準になった。ホルモン療法を開始した初期のころの偶然が思わぬ効果があったように私には思えるのである。

(三)再現できる偶然は生かす
 ところで三つの偶然のうち、高熱は再現できないが、断食と大量のジュース摂取は再現できることである。
現在、私の朝食は野菜ジュース、野菜サラダ、野菜スープすべて野菜である。玄米は朝食時には食べていない。主食の穀物を摂っていないので、しいて言えば半分断食のようなものと勝手にきめている。
大量のジュース摂取も意識をすれば可能であろう。せめてホルモン療法を始める初期のころには、ゲルソン療法の基準である3000ccは飲みたいものである。経験的に体調が良くなるとジュースは徐々に受け付けなくなる。ジュースが飲めるなら飲んだほうがいい、身体が要求しているのである。高熱の時4500ccというとてつもない量を飲むことができたが、明らかに身体が要求していたと思う。

(四)薬の限界を知り、自分なりの対策を
 先に触れた友人は野菜ジュースを飲んでいなかった。別の友達はジュースの量が少なかった。だからといって、人によって身体も違うし、ガンも違うだろう。だから「絶対これがいい方法」などというものは無いはずである。
私は3ヶ月に一回の定期健診の結果を主治医から電話で連絡を受けている。電話を待っている時の気持ちはいつも落ちつかない。リバウンドの不安である。
でも自分がリバウンドになった時は決して「アキラめない」と決めている。
「薬の限界」を知っていれば「自然治癒力」を高める方法は積極的にとりいれたい。その方法は人によって違っていい、自分にあった方法を見つけてみていいと思う。ゲルソン療法はその一つだが「食事は身体をつくる基本」からすると是非くわえてもらいたい選択肢である。 (2013.10.31)

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