2018年1月1日月曜日

207 植物その2

207 植物その2 (一)ファイトケミカルは薬を超えるか
 『長生きしたければファイトケミカルを摂りなさい』(山崎正利著河出書房新社)によると「白血球の活性を高める野菜と果物」という図がある(十三図)。この図の中でキャベツ、ナス、大根、ほうれん草、キュウリなどの野菜が、インターフェロンやガンに用いられる免疫活性剤よりも白血球の活性を高めていることが明らかにされている。今後、研究が進めば、より詳しくファイトケミカルの持てる力が明らかになることを期待したい。
(414ファイトケミカルは薬を超えるか参照)

(二)ファイトケミカルは熱を加えても破壊されない
 インターネットを調べていたとき、「ファイトケミカルは加熱調理しても破壊されない」「煮ても焼いても、茹でても、揚げても、問題なく栄養摂取ができる」とあった(URL)。
 熱に弱い栄養素、消化酵素は生ジュースで摂り、熱を加えることでより効果的なファイトケミカルは野菜の煮汁で摂る。理想的な組み合わせだと思われた。
(414bファイトケミカルは加熱調理しても破壊されない参照)

(三)ファイトケミカルはごく普通の野菜・果物に含まれている
 丸元淑生(料理研究家)が触れている部分は以下のとおりである。

① 最もありふれた野菜と果物に、最も多く有効成分が含まれているという事実
② また、ありふれた野菜や果物ほど、含まれている(有効)成分の種類が多い
③ 珍重される食品や高価な食品でなく、ありふれた安い食品
④ でも何故、これらの食品に最も重要な植物栄養素が含まれているのだろう

丸元氏は考え方が逆で「なぜありふれたものになったのだろうか」と問うべきだといっている。「人類は経験的に、それらが重要な食品であると気づき、重要な農産物にしていった。原産地から世界中に伝播していって、どこでも手に入るありふれたものになった。重要だからこそ、主要な農産物になり、ありふれたものになったと考えるべきだ」と指摘している。
丸元氏の指摘のごとく、ごくありふれた野菜・果物の中にこそ本当の価値がある事実を、しっかりと認識する必要がある。
(415野菜別のファイトケミカル参照)

(四)ファイトケミカルが捨てられている
大根の葉、人参の葉は、スーパーでは捨てられていて、われわれには手に入らない。玄米も胚芽、糠が捨てられている。調べていくと、大変貴重なビタミン、ミネラル、植物繊維、植物栄養素が捨てられている。非常にもったいない話である。
ジャガイモの皮、人参の皮、りんごの皮なども捨てられている。皮の部分は栄養素が詰まっているところだから、わが家では良く洗って皮つきのまま料理している。

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